トットちゃんなら、こちらの本もお忘れなく!

このところ書店を回っていると黒柳徹子さんの本を目にすることが多いです。

  

トットちゃんとトットちゃんたち 1997‐2014』や『トットひとり』といった彼女の著作が相次いで刊行されたからだと思われます。そして、なによりも彼女の人生などに関心を持っている人が多いから売れているのでしょう。

さて、こういった著作を腐すつもりは毛頭ありません。ただ、自分で自分を語るというのはなかなか難しいもの。自伝に対して評伝というジャンルがあるのは、そのあたりの事情がわかっているからこそだとおもいます。

で、お薦めしたいのがこちら、『トットちゃんの万華鏡-評伝 黒柳徹子-』です。北川登園さんによる黒柳徹子さんの評伝です。2005年の刊行ですから、最近10年の活動や人生についてはもちろん触れられていませんが、この本は舞台女優としての黒柳徹子の魅力を余すところなく伝える一冊です。

黒柳徹子と言えば、多くの人が「徹子の部屋」などテレビの司会者、「ふしぎ発見」の名回答者、あるいやユニセフの大使、パンダ好きの活動家といったイメージが強く、彼女を「女優」として捕らえている日本人は少ないのではないでしょうか? そういう意味でも、本書は多くの人にとって目から鱗、知らなかった黒柳徹子を見せてくれるはずだと思います。