下の写真は昨日の朝日新聞夕刊です。夕刊なので地方によっては存在しなかったり、記事が違っていたりするでしょうから、たぶん東京版だけに掲載されているのかも知れませんが……
ご覧のように台湾の鉄道に関する記事です。台湾と言えば台湾新幹線でしょうか? あたしはそこまでの<鉄>ではないので、台湾の鉄道事情などには詳しくはないのですが、興味はあります。
で、記事のところに載っている写真です。SLが写っています。この列車、どこかで見たことあるなあと感じたんです。もちろん「銀河鉄道999」ではありません。でも、それほど詳しい人間でない限り、SLなんてどれも同じように見えてしまうものです。煙突の形とか、ちょっとした違いに気づくことはありますが、その程度でだいたいは同じものに見えてしまいます(汗)。
ですが、この写真。非常に最近、目にしたような気がするのです。と、考えていて思い出しました。『神秘列車』です。
どうです。上の絵と似ていませんか? 写っている角度なんかまるで一緒ではないでしょうか? で『神秘列車』ですが、それはあたしの勤務先の新刊で、台湾の小説です。おお、台湾というところで繋がっているではないですか? もしかして、朝日新聞が読書欄ではなく、こんな一面で大々的に紹介してくれているのか、と思いきや、全然そうではなく、単に台湾の鉄道の話だったようです。
でも、本書『神秘列車』もそのタイトルどおり、少年が列車に載って旅をするシーンが出てきます。短篇集なので、すべての作品に鉄道が出てくるわけではないですが、表題にもなっている「神秘列車」は鉄道好きなら面白く読んでいただけると思います。
そうそう、この記事との関連で言いますと、新竹という駅が小説の中にも出てきます。「台湾 新竹駅」なんていうキーワードでGoogleの画像検索をすれば、なかなか素敵な新竹駅の写真が多数ヒットするはずです。
あたしは新竹駅って行ったことはないのですが、『神秘列車』の中の描写を読んで是非行って見たいと思いましたし、上述のようにネットを検索して、ますます実物を見てみたくなりました。
とりあえず、すぐに台湾へ行けない方、ひとまず『神秘列車』をご一読くださいませ。