夕刻、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで「エリック・サティとその時代展」の内覧会へ行って来ました。
ちなみに、最近のマイカー車内のBGMはサティだったりしています(笑)。
ショップには先日久々に重版した『エリック・サティ』も並んでいましたが、展覧会を見ると、本書が非常にこの展覧会とマッチしていることがわかります。新書サイズでお手頃なので、会期中よく売れるのではないかと思います。いや、既にショップでは売れているそうです。
で、サティですが、実はあまりよく知りません。もちろん名前は知っていますし、ジムノペディは聴いたことがあります。と言うよりも、上にも書いたように最近のマイカー車内で聴いているのはジムノペディも含むサティのアルバムなわけですから。
でも、サティがいつごろの時代の人だったのか、そういうこともまるで知りませんでした。1925年に没しているのですね。あたしはてっきり戦後まで生きていた人なのかと思っていましたが、あたしの想像よりも一世代から二世代は上の人だったのだと知りました。
そんなサティの生きた時代のパリを、コクトー、ピカソ、マン・レイなど同時代の人との交流を交えて描き出したのが本展覧会ということのようです。シャノワールなんて聞くと、喫茶チェーンを思い出してしまいますが、全くの別もの、むしろこちらが本家本元なのですよね? ロートレックのイラストなども印象的な展覧会でした。
鑑賞後、図録やポストカードを購入しましたが、やはりサティっぽいネクタイは売っていませんね。ロートレックのネクタイは持っているので必要ありませんが、それすらも売っていませんでした。サティならどんなネクタイがあればよかったのか? さすがにサティの肖像をあしらったネクタイでは面白くないです。やはりマン・レイの「サティの梨」をあしらったネクタイが欲しいところです。
展覧会のスタートにはちょっと間に合いませんでしたが、近々こんな本が出ます。『祝宴の時代 ベル・エポックと「アヴァンギャルド」の誕生』です。展覧会のサイトでも紹介していただいています。これも本展覧会にはうってつけの一冊です。こうしてみると、キーワードはベル・エポック、アヴァンギャルドなんですかね? 世紀末と言ってしまうと退廃的な感じを受けますが、本展覧会を見る限り、そういう後ろ向きなところは微塵も感じられませんでした。あたしの知識があまりにも表層的すぎるのでしょう(汗)。