とある書店で営業中の時のこと。
馴染みの書店員さんと立ち話をしていると、ごくごくフツーの中年男性がフラッとやってきて、『マルセル・シュオッブ全集』を手に取りレジへ。
と思う間もなく、こんどはもっと若い、大学生くらいの男子3人がやってきて、そのうちの一人が「ああ、これだ、これだ」と言って、やはり『マルセル・シュオッブ全集』を手に取って買おうか買うまいか思案中。見届けませんでしたけど、あの様子ではかなりの高確率で購入したと思われます。少なくとも、その時買わなかったとしても近いうちに買ったでしょう。
この間、わずか10分から15分。
ちょっと待ってください。
本体で15000円もする海外文学が、あれよあれよという間に二冊も売れてしまうって……
ちなみに、あたしも買おうかどうか、悩んでおります。国書刊行会さんも罪作りです。ついでに言えば、「ウィリアム・トレヴァー・コレクション」の『恋と夏』も欲しいんですよね。
「恋と夏」なんて、あたしには縁がないですが、でもこのタイトルだけもキュンキュンしちゃうじゃないですか!