本屋の小説

放送スタートまで一週間を切ったので、別に宣伝するわけではありませんが、こんな企画はどうかなと思いました。

と、その前に、何が放送スタートなのかと言いますと、フジテレビ系の新ドラマ「戦う!書店ガール」です。AKB48のまゆゆこと渡辺麻友主演、いや稲森いずみとW主演でしたね、とにかくそのドラマのことです。いま本屋さんに行くと、原作本が目立つところに並んでいるのではないでしょうか? もちろん、まゆゆのオビがかかった状態で。

原作本はこちら、碧野圭さんの『書店ガール』(続刊に『書店ガール 2』『書店ガール 3』があり、近々『書店ガール 4』も刊行予定?)です。

  

舞台は老舗書店ですが間もなく店を閉めることになり、最後に一花咲かせようと主人公の女性二人が奮闘するという話。「2」と「3」はその二人が別のチェーンの書店に移り、そこで書店を盛り上げようと頑張るストーリーです。こちらは閉店しそうにないので、「4」も同じ書店が舞台でしょう。わかる人はわかりますが、「1」は立川のオリオン書房、「2」以降は吉祥寺のジュンク堂書店がモデルとして描かれています。ここで声を大にして言いたいのは「小説の中でペガサス書房は閉店となりますが、オリオン書房は閉店なんかしていません」ということです。

さて、ドラマが始まるから、それも書店が舞台のドラマですから、本屋さんが活気づくのは当然で、この本が目立つところにドーンと積まれているのも当たり前だと思います。でも、それだけではつまらないので、もう少しアイテムを増やしたいところです。と、そんな話を仲良しの書店員さんとしていて、名前が挙がった書籍はこんな感じです。

まず、「本屋に関する本」というのは、実はエッセイや業界裏話的なものを挙げていくと、結構あります。書店員が書いたものもありますし、作家や評論家の書いたものもあります。でも、今回はあくまで本屋が舞台のドラマなので、<本屋の小説>ってことにこだわりたいと思いました。

すぐに思いついたのは『本屋さんのアンソロジー』です。これは短篇集なので読みやすいのではないでしょうか? 『ビブリア古書堂の事件手帖』もよいかと思うのですが、新刊書店ではなく古書店が舞台ですよね? それにあくまでミステリーなので、こういったものを加えるか否かはフェアの規模次第ではないかと思います。

 

さて、他に何かありますでしょうか? 翻訳物も何か加えたいところですね。思いついたのは『シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々』『シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店』あたりです。あれ? 後者は小説ではなくノンフィクションでしたっけ? 前者もそう考えると小説仕立てのノンフィクションでしたよね?

 

うーん、なかなか浮かびません。小説ではなくコミックに逃げてしまいますが、『番線』『暴れん坊本屋さん・完全版~棚の巻~』『暴れん坊本屋さん・完全版~平台の巻~
』なんてのも面白いと思います。

  

もう少しストーリーのあるコミックでしたら、著者急逝のために未完の作品ですが、『上京花日』がお薦めです。

   

  

コミックは第7巻まで出ています。

うーん、しかし、やはり、もう少し純然たる小説があった方がいいですよね? 何かないでしょうか? 誰かお薦めがあったら教えてください!

あと、こういったジャンルの本も最近よく出ていますね。『世界の美しい本屋さん』といったタイトルのビジュアル本です。ただ、こういうのは上に挙げたような小説世界の本屋さんとはまるで異なるので、どうなのでしょう?

こんなサイトもご参考に。ウィキペディアでも立項されていますね。