嘘のような本当の話

人を笑わせるために少し誇張して話をする、なんてことは程度の差こそあれ、誰にでも思い当たるところがあるのではないでしょうか? 特にテレビに投稿するようなネタの場合、実のところ、そんなこと本当にあるわけないでしょ、という感じがするものも数多いものです。

そんな前ふりをした上で本題です。

いつも見本出しに行っている担当が出張中なので、本日はあたしが取次へ新刊の見本出しに行きました。以前はあたしが担当でしたから、別に難しいことでも面倒なことでもありません。たまには取次に顔を出しに行くのもよいものです。

そんな見本出し周りの途上、ある取次の建物の中。見本出しが終わって、あたしは降りるためのエレベーターを待っていました。やってきたエレベーターからはおじさんが一人降りてきただけで中は空っぽ。そして、あたしともう一人男性が乗り込み、下へ向かいました。

が、乗った瞬間というか、一呼吸おいて感じてしまいました。

臭い! 臭い! なんか臭う!

これ、どう考えても、今し方降りていったオッサンが、降りる間際に一発プーと屁をこいていったに違いありません。下へ下りるまで誰も乗ってきませんので、途中でドアが開くこともなく、換気もされません。もう一人の男性も途中で降りる気配がありません。

その男性がこの匂いに気づいているのか否か、態度からは察せられません。あたしはと言えば、うーん、と息を詰めながら下へ着くのを待っていました。それにしても、こんなことってあるんですね。

降りる間際、誰もいないからとおならをしていく人って!