京都のバスって……

先週は一週間の関西ツアーで、梅田をベースに京都や三宮にも足を延ばしました。

少し前に、交通系ICカードの相互利用ができるようになり、あたしも東京で使っているSuicaが関西でも使えるのはとても便利になったわけですが、あたしの場合、それ以前から関西ではPiTaPaを使っていたので、新幹線の中で定期入れのSuicaを出し、PiTaPaのカードに差し替えるという作業をしておりました。もちろん復路の新幹線ではその逆です。

ですから、相互利用といっても、それほど大きな恩恵を受けられるようになったわけではないのです。むしろ、今回のツアーから便利になったと感じたのは京都のバスです。

これまでの関西ツアー、JRや私鉄はもちろん、地下鉄もすべてSuicaなり、PiTaPa一枚ですべて乗れました。京都だろうと大阪だろうと神戸だろうと関係なくです。バスの場合、大阪と神戸は問題なかったのですが、京都だけはICカード読み取りの機械が設置されていませんでした。京都のバスは、一日乗車券とか「スルッと関西」だったかの磁気カード(東京にもかつてあったバス共通カードのようなもの)を通すようなスタイルでした。それともなければ、あとは現金。

これがツアー中の身には結構面倒臭いです。できるだけお釣りを出さなくていいように小銭を財布にしのばせておかないとなりませんから。そもそもお釣りは出ないので、事前の両替が必要なのですが、観光地が多い京都ではバス車内も混雑していることが多く、気軽に運転席のところまで移動して両替をするのもままならないことがあります。とにかく、これまでの関西ツアーでは「京都のバスだけどうにかしてよ!」と心の中で何度叫んだかわかりません。

それが今回から、京都のバスもICカード対応になったのです! ようやくです。苦節何年でしょう?

で、今回の出張では、あたしはいそいそとICカードで乗り降りしていたのですが、ほぼ1日半滞在した京都において、7回か8回バスを利用しましたが、あたし以外に交通系ICカードを使っている乗客を一人も見ませんでした。せっかくバスのハード面が対応したというのに、お客の方が周回遅れなのです。

いや、京都の人は既に定期とか、そういったものを使っているのでしょうね。外国人観光客はICカードなんて持っていませんし、多くの人は一日乗車券的なものを使っているようでした。一番持っていそうな中高の修学旅行生も現金の生徒ばかりで、そんなわけで、一回も一人も見かけなかったというわけです。

うーん、次回のツアーの時にはもう少し普及しているでしょうか?