新しい取り組み

人文会ニュース」に五野井郁夫さんに寄稿いただきました。その文章は既に人文会のサイトで公開されていますので、是非ご覧ください。

これまでの「人文会ニュース」は発行して関係者に配布してそれっきりでした。しかし、今回は新しい取り組みとして、この五野井さんの文章をベースに、そこで紹介・引用されている書籍を集めたフェアをいくつかの書店で開催していただくことになりました。ツイッターからご紹介しますと、まずはジュンク堂書店池袋本店。

続いて紀伊國屋書店新宿本店。

さらに、三省堂書店名古屋高島屋店。

この他にもツイッターで見つけられなかっただけで、開催していただいている書店が何店舗かあります。

このフェアの何が「新しい取り組み」なのかと聞かれますと、まずは「人文会ニュース」発のフェアであるというところが新しいわけです。実はこういうフェア、意外と大変なのです。

ただ単に、ある出版社のフェアをやるという場合、その出版社の本だけが並ぶので、書店にも荷物がわかりやすく入荷します。ところがテーマを決めて本を集めるようなフェアの場合、書店はいろいろな出版社に注文を出さなければならなくなります。そして入荷するときも各出版社からバラバラに届くので、届いた書籍の中でどれが客注品でどれがフェアの商品なのか、あるいは通常の補充品なのか選り分けないとなりません。これは実に大変な作業です。

もちろん、その前に選書作業というフェアの一番のキモの部分があるわけですが、今回のフェアに関しては五野井さんがあらかじめ書目リストを挙げてくださっているので、書店の手間としては手順が一つスキップできたので、多少の負担軽減にはなったのかな、とも思います。

さて、やってくださっている書店の皆さん、今回のフェアのテーマを聞いて一様に興味を示してくれました。今の時期だからこそやる意義があるフェアだと賛同してくださって取り組んでいただきました。ありがたいことです。書目リストは必ずしも人文会会員社の書籍だけではありません。非会員社の書籍もたくさんあります。ここで人文会会員社の書籍に限るなんてことはしたくありません。もっとオープンに、更には書店独自にアレンジを加えて開催していただければ望外の喜びです。

3月以降も開催予定の書店があるので、目に留まったら是非歩を止めてじっくりご覧ください。