あとはイタリアがあれば?

中公新書の新刊『フランス現代思想史』を読み始めましたが、とりあえずわかりやすく読みやすいです。サルトル以降のフランス思想史、使い古されたタームを使うなら構造主義とポスト構造主義を俯瞰する本です。

そういった西洋哲学史の知識はからきしなのでこの本で勉強したいと思いますが、個人的な印象としては先に読んだ、同じく中公新書の『フランクフルト学派』と対になる本ではないかという気がします。あたしごときの浅薄な知識ですが、『フランクフルト学派』がドイツ・アメリカの思想潮流を追っているのに対し、『フランス現代思想史』はフランスを扱っているわけですから。もちろん、『フランス現代思想史』は戦後を扱っていて、『フランクフルト学派』は両大戦間のころから扱われていますので、両者が扱っている時代はズレていますが、後半は一緒ですから、あながち的外れだとは思いません。

 

あとは「イタリア現代思想史」が揃えばよいのでしょうか? それとも既に手頃なものが出ていますか?