リフレッシュ休暇

昨今は、金属0年、15年20年といった節目の年にリフレッシュ休暇制度なるものを設けている企業があると聞きます。実際のところ、あたしの身近でそういう制度がある会社に勤めている人を知りませんし、この制度がジワジワと広がっているのかどうかも知りません。ただ、ある企業にはある、ということだけは確かなようです。

そんな話題が先週の勤務先でかわされました。さて、リフレッシュ休暇と称してまとまった休みを会社からもらえたらどうするか? 基本的には、休暇がもらえたらどこへ行きたい、という質問になるのでしょうが、果たしてそんなに出かけたがるものでしょうか?

いや、若い世代ならすぐに海外旅行という話になるのかもしれませんね。でも、この数年来の年収低下を考えると、経済的な裏付けがないのに、休みが取れたからといって旅行に行くなんて選択肢がありえるでしょうか? 確かにまとまった休みでないといけないようなところもあるでしょう。地球の裏側、ヨーロッパとか南米とか、行って帰ってくるだけで数日を要する観光地も少なくありません。三連休や四連休ではとても無理、ゴールデンウィークなど一週間の休みでもかなり厳しいというところは多いはずです。そういうところに行ってみたいと考えている人にとってはありがたいのかもしれません。

また、中国や韓国を初めとしたアジア地域だって、それこそ二泊三日や一泊二日、中には日帰りでもそこそこ楽しめる場所もありますが、そういうところへ逆にゆっくりと長期滞在するというのも楽しいと思います。あたしだった北京や上海に一週間滞在したって十分楽しめます。

それでも、なかなか行けない遠い場所に行く旅費、近場でも長期滞在するなら滞在費はそれなりの金額になるはずです。やはり経済的な裏付けが必要であり、それがないうちは夢見ることも封印している人が少なくないのではないでしょうか? 若い頃と違って机上だけで旅行を楽しむなんて芸当は、もうできなくなっています。

ですから仮にいま、二週間程度のリフレッシュ休暇を会社からもらえるとしても、たぶんずーっと家に引き籠もって過ごすのが関の山だと思います。保険がきくなら泊まりがけの人間ドックにでも入りますかね? 少なくとも、あたしの場合、たぶんどこかへ出かけるという発想は生まれないと思います。

で、勤務先での雑談の話ですが、ああしたい、こうしたい、あそこへ行こうか、ここへ行こうか、みんなが語る中、あたしの結論は、「一週間は家でのんびり、残りの一週間は出社するから現金で支給して欲しい」でした。

あまりに寂しい? それとも現実的?