あたしの匂い

タイトルは「匂い」ではなく「臭い」の間違いではないか、と言われそうですが、とりあえずは「匂い」でよいのです。

先日、妹家族が来ていたと書きましたが、26日の晩には帰りました。27日から、また地元でいろいろと年末の行事があるのだそうです。子供を持つと、家族を持つと、忙しいことですね。タイトルは、そんな妹家族にまつわるエピソードです。

ちょうど一年前くらいにタブレットを機種交換しました。新しいタブレットは液晶に黄色いシミが出て、一度修理に出したものの、最近またシミが目立つようになったと、このダイアリーでも書きました。機種交換とは言っても、古い機種を渡して新しい機種を持ってくるというわけではなく、古い機種も手元に持っていてもよいことは、ガラケーやスマホと同じです。ドコモの窓口の方も、「新しい機種にトラブルがあったときに、SIMカードを差し替えれば古い機種も使えるので」と言ってくれましたし、カメラ機能などはSIMカードとは関係なく使えます。また、無線LAN環境さえあれば、別にSIMカードがなくても使えるのは、誰でも知っていることではないでしょうか。

あたしも、それまでのタブレットを持っていたのですが、子供の遊び道具としても使えるからと、妹家族にあげてしまいました。「あげた」というのが法律上問題であるのであれば、「貸している」ということになります。妹夫婦の家は、家の中に無線LANがあるようなので家の中であればタブレットも使えるはずですから。

で、妹や妹の旦那が、ちょっとしたネットでの調べものなどに便利に使っているそうなのですが、やはり今の時代の子供です。まだ幼稚園児なのに、甥っ子や姪っ子が器用にこういったデバイスを使っているというのです。あたしの子供のころには考えられない事態です。同じ子供と言っても、根本から違う人種なのではないかと感じます。

それはそうと、あるとき、一番下の姪っ子(3歳)がタブレットを抱えて匂いを嗅いでいるのを妹が見つけました。「何やってるの?」と聞くと、姪っ子は「おじちゃんの匂いがする」との答え。妹はその時点では、「お兄ちゃんがずっと持ち歩いて使っていたから、加齢臭がついているんだろう」くらいに思ったそうです。ただ、それを聞いた小一の姪っ子、年中組の甥っ子も代わる代わるタブレットの匂いを嗅いで、やはり「おじちゃんの匂いがする」と言ったので、妹も恐る恐るタブレットに鼻を近づけてみたそうです。

すると、お香のような香りがタブレットについていたそうです。

はい、あたしが仕事に使っているカバンには匂い袋が入っています。ですから、カバンを空けるとふわっとお香のよい香りが立ち上ることがままあります。匂いに敏感な人であれば、すぐに気づくのではないでしょうか? 仕事上では時々書店員さんに「なんか、いい匂いがする」と指摘されることがありますし、注文書がほのかに香っていたりします。そんなカバンにタブレットも入れて持ち歩いていたので、タブレットにも匂い袋の香りが移ってしまったのでしょう。

しかし、姪っ子や甥っ子にとって、あたしの匂いが「オヤジ臭」ではなく「匂い袋」の香りだなんて、ちょっと嬉しいエピソードではないですか! 先日も京都で匂い袋を買ってきたところですし、これからも素敵な香りを漂わせて仕事に励みたいと思います。

というわけで、タイトルは「臭い」ではなく「匂い」なんです。