シティ・ファーマー増殖中?

新刊の『シティ・ファーマー』が刊行され、書店でもポツポツ売れ始めているようですが、そんな動きをかぎつけたのか(←そんなわけないか?)、今朝のわが家の朝日新聞にこんな広告チラシが入っていました。

わが家の近所にできたのか、前からあったのかは知りませんが、いまはやりのレンタル菜園ですね。近所にこういうものがあるとは、初めて知りました。それにしても、なんというタイミングでしょう(笑)。こういう本が出ている、という世の中の動きを見て、菜園運営側が広告チラシを作ったのでしょうか? まあ、そんなことはないでしょうね(汗)。

ただ、冗談はさておき、なんだかんだといって、こういうレンタル菜園が流行っているのは事実なようです。区や市など行政が用意した市民農園的なものは賃料も安いので申し込み殺到、すぐに締め切りになってしまうそうです。だから、多少高くても、こういう企業などが運営する菜園でも借り手がいるのでしょう。

いや、「多少高くても」と書きましたが、このチラシの菜園に限らず、他の菜園を見ても、その料金、決して安いとは言えません。むしろ「金持ちの余技」ではないかと思われるような値段のところも多々あります。もちろん、値段の差は、企業側・運営側がどれだけ借り主に代わって日常的な菜園のケアをやってくれるか、というサポートの質の差にも表われているようですが、とにかく、あたしの印象と感覚では「(料金が)結構するんだなあ」というのが偽らず感想です。

それでも、自分で土をいじって、口に入れるものを作りたい、という熱意を持った人が多い、増えている、ということなのでしょう。このチラシの菜園のサイトを見ますと、時々にいろいろなイベントやったりして、楽しみながら農業ができるのが売りのようです。このあたりは他のレンタル菜園でも同様でしょうか?

『シティ・ファーマー』もそうですが、「プランターでちょっとトマトを」とか、「出窓のスペースでカイワレ大根を」とか、そんなレベルではないんですよね。気軽に楽しんで、というコンセプトこそ共通ですが、もう少し熱心と言いますか、農民とまでは行かなくとも、決して「趣味で野菜、作ってます」と言うには本格的すぎる感じです。

ジワジワと、そして着実に、決して派手に目立たなくてもいいですから、こういうのが広がっていくといいのかな、そんな風に思います。