編集者の腕前

通勤電車の車中や営業回りの途次に『チャイナ・セブン』を読んでいます。

まだ途中なので、感想などは改めて書きたいと思いますが、現時点で一つだけ書いておきます。

せっかく定評のある著者だし、内容もとても面白いのに、ルビの間違いが目に付きます。人名や地名などの固有名詞は難しいものですが、それでも「?」というものがチラホラ。また中国語での読み方をカタカナで振ってくれているのはありがたいですが、これも中国語がわかる人からすると「?」と思ってしまうところが散見されます。

著者の遠藤さんは当然中国語のスペシャリストですから間違えることはないと思うので、そうなると出版社の編集者のチェックがあまりと考えざるをえません。それなりに歴史と伝統ある出版社だと思いますが残念です。

とはいえ、昨今は由緒ある出版社でも、「これが、あの出版社から出ている書籍か?」と首をひねりたくなるようなものがしばしば目に付きます。どこの出版社も編集者の技量が落ちているのでしょうか? あるいはリストラで人手が足りず、労働過多になっていて、一点一点の作品にじっくり取り組む余裕がなくなっているのでしょうか?

そうなると、ますます本の質が下がり売れなくなってしまうのですが……。

あっ、もちろんこれは、あたしの勤務先についても自戒を込めて書いていることです。