ミズーリ州で、黒人を射殺した白人警官が不起訴になった大陪審の決定に異議を唱える黒人が放火などを行なっているそうです。
「そんな、放火とかして、どうしようもな黒人だなあ」という感想をいうのは簡単ですし、理由はともあれ暴力的な手段を行使するのはよくないことだと思います。
でも、この手の問題、アメリカでは何度繰り返されるのでしょう? 「白人警官が黒人に暴力を振るった」、こういう事件を聞くたびに、「またか……」と思います。実際のところ、黒人の方がどれくらい怪しかったのか、反抗的な態度を取っていたのかわかりません。でも、白人警官側にも潜在的な黒人蔑視の感情があったことは間違いないのではないかと思います。自由の国アメリカの白人と黒人の対立、人種差別の問題、根が深いですね。
こういうタイミングを選んだわけではありませんが、あたしの勤務先から今日配本になる新刊『懸け橋(上・下)』は、そんなアメリカの黒人の歴史を描いた作品です。いまだに人種問題、黒人蔑視の問題が残るアメリカ合衆国、そんな国で黒人のオバマが大統領にまで登りつめる。その歴史を公民権運動と絡めて描いています。
今日が配本なので、書店到着は明日から今週末にかけてになるかと思います。どうぞ、お楽しみに!