紅葉にはまだ早い?

さて、改めて京都のことを書きます。

木曜日は書店回りが主だったのに対し、金曜日は観光がメインでした。「それで仕事か?」と言われそうですが、その土地の風物を愛でるのも大事な仕事です。もちろん、バランスが大事ですが(汗)。

で、午前中は西本願寺を参拝してきました。上の写真は入って正面にあるオオイチョウです。

こちらは国宝の唐門。本願寺の南側にある門です。現在は使われていないようです。

これは唐門の向かいに位置する書院です。これも中の見学はできないようでした。

こちらは本堂、と言うか御影堂です。右端に、上のオオイチョウがちょこっとだけ写っています。

こんどはオオイチョウをしっかり入れて。御影堂の奥は阿弥陀堂です。

この西本願寺は写真の阿弥陀堂の縁側にちょっとした大工さんの遊び心が隠されていて、縁側の床板に面白い意匠が隠されています。ぜひ探してみてください、という看板もあったので、その気になって眺めてみると結構見つかるものです。

これは壷でしょうか? それとも徳利でしょうか?

こちらは瓢箪と雲でしょうか?

これは何でしょう? 巾着袋みたいですが、合っているのでしょうか?

御影堂の縁側から見た阿弥陀堂です。奥に見えているあたりに、床板のお遊びがあります。

そして最後に改めて、オオイチョウ越しの御影堂です。

西本願寺を後にして、北隣の聞法会館で昼食、その後、西本願寺向かいの龍谷ミュージアムで開催中の「二樂荘と大谷探検隊」展を鑑賞しました。これについては別途書きたいと思います。

ところで、この日は西本願寺の勤労清掃団が多数来ていて、皆さん熱心に境内の掃除をしていました。信徒と言うのでしょうか、門徒と言うのでしょうか。さすが真宗です。勢力を感じます。で、その方々の勤労に対する御礼として、西本願寺では国宝の飛雲閣が開放されていました。ふだんは公開していないので特別だそうです。ただし、見られるのは奉仕団の人だけ。われわれ一般人は見られませんが、入り口の扉が開いているので、そこから覗いて飛雲閣を見ることはできました。間近で見られないのは残念ですが、それでもナマで見ることができたのはラッキーだったのではないでしょうか?

さて、そんなわけで、実は西本願寺では庭園らしい庭園を見ることはできず、せっかくの秋の京都だのに紅葉を味わうことができませんでした。そこで次に向かったのが教王護国寺、つまり東寺です。

なんと月に一度の弘法市にあたっていて、境内は押すな押すなの賑わいでした。東寺をゆっくり参観とはいきませんでしたが、こういうのを見られるのもいいものです。感じとしては、巣鴨のとげぬき地蔵の縁日と同じようなものです。

この弘法市、確か、『狐さんの恋結び』で、主人公たちが探しものを見つけに訪れるシーンがあったと思います。記憶違いだったらスミマセン。

 

弘法市だからなのか知りませんが、東寺のシンボルである五重塔などの有料拝観区域もそれなりに混んでいました。が、こちらはちょっと時間が足りないので(お金を払って参拝するには)、柵の外から眺めるだけで済ませました。上の写真のように、紅葉はあまりきれいとは言えないですね。

最後に、東寺の境内にあった、小野道風ゆかりの柳。花札、雨の二十札を思い出します。