どういういきさつだったかは忘れましたが、社内での話の中で、年に何回くらい海へ行くか、という話題になりました。
あたしって、毎年海に行っているような印象ってあるでしょうか?
実 のところ、海辺を通った、海の近くまで行ったということなら、数年に一家はありますが、ここでいう「海へ行った」は、ほぼ間違いなく「海水浴へ行った」と いう意味でしょうから、その意味でなら「一年に何度どころか、もう十数年、もしかしたら数十年、行っていません」と答えるしかありません。
泳げないわけではありませんが、既に何年も泳ぐなんてことしたことないので、いまも泳げるのか……。いや、昔取った杵柄、たぶん泳げと言われたら泳げるでしょう。ただ、市民プール的なところへも十数年は行っていませんから、なんとも言えません。
つまり、あたしって水着になることが、ここ十数年ないということです。泳げないから行かないのではなく、日焼けが嫌だから行かない、というのが正解でしょう。それと、海の場合、ベタベタするし、砂がつくし、いいことありません。何が楽しくて、みんな海へ行くのでしょう?
と 考えると、そうか仲の良い仲間とか、愛する恋人と行くから楽しいのか、ということに思い当たります。あたしの場合、そうやって一緒に余暇を過ごす友達も恋 人もいないので、海やプールへ行くことがないのでしょう。でも、これって海やプールに限りませんね。あらゆることにおいて、一人だと面倒臭くなって、「ま あ、いいや、無理して出かけなくても。家でのんびりしている方が楽だ」となってしまいます。
そうやって人生は暮れていくのでしょう。