切なくなります

夕方の情報番組で、いま生姜が流行っていると言っていました。特にこの時季、冷房の効きすぎで寒い思いをしている女性たちが、体の中から温めてくれる、生姜を使った料理にはまっているのだとか。

はあ、そんなものですか、という程度の感想しか持ちません。夏場の女性の冷え性というと、もちろん確かにクーラーがかなり強くかかっているところもあることはありますが、女性が声高に主張するほど冷やしすぎているかというと、そうとは思えない場所も増えていると感じます。

それに女性の多くが寒い、寒いと言っていますけど、クーラーのせいにする前に、食生活とか体調管理とか、日常的な自分自身の生活実態はどうなのでしょうか、と思えるようなことが多いと思います。きちんとした食生活や規則正しい生活を怠っていて、体がそもそも不健康になっているのにクーラーのせいにばかりするのは、逆に周りの人のことを考えない自分勝手な態度ではないかと思います。

もちろん、クーラーの冷やしすぎはよくないのはわかっていますが、デパートなど客商売の場合、その建物の中にしばらくいた人と、そこへ入ってきたばかりの人とでは涼しさの感じ方も異なります。どの人を基準にして建物内の温度を設定するかは悩ましいところではないでしょうか。

また、一般に世間では女性は寒がり、という風になっているみたいで、暑がっている女性は女性らしくない、太っているからと思われがちではないでしょうか? 女性なら寒がりで、低血圧だから朝は弱い、そういう固定概念と言いますか、それが「イイ女」的な風潮があるように感じます。でも、そういう風潮に意義のある女性は結構いるみたいで、少し前に昼休みに会社の近所で、あたしの前をOL二人が歩いていたのですが、「今日の電車、クーラーが全然効いてなくて暑かった」などと話しているのです。女性だって通勤電車のエアコンの効きが悪いと思っている人はたくさんいるのでしょう。でも、なんとなくそれを言い出せない雰囲気が社会にはあるようで……

さて、話は戻って生姜です。

このダイアリーでも既に書いたことがあると思うのですが、あたしは生姜が苦手です。中華料理には生姜がたくさん使われているでしょ、と言われますが、確かに生姜の効きすぎている中華は苦手です。

生姜焼きなんてもってのほか! 口にしただけで切なくなります。なぜ、あんな料理をスタミナ焼きとか、スタミナ定食という名で呼べるのでしょうか。あたしには理解不能です。