ストーカー殺人

懲役22年の判決が出たというニュースで久しぶりに報道された、東京・三鷹のストーカー殺人事件。この22年が長いのか短いのか、あたしにはなんとも判断できませんが、この事件はかなり凶悪で、ひどい殺人事件だったのでしょうか?

もちろん、こういった事件が起きると、怪しい男性の影におびえる女性が不安に駆られるのもわかりますし、ストーカー行為にしろ、殺人にしろ許されない犯行であることに変わりはありません。それはあたしもきちんと理解しております。ただ、この事件の場合、犯人の気持ちもわかる気がするのです。

この事件、被害者の女子高生はタレント活動をしていたようですね。テレビに映った写真を見ても、それなりにかわいい子であったようです。たぶん、学校の中でも持てたでしょうし、電車に乗っていても、友達と街を歩いていてもスカウトに声をかけられたり、男性にナンパされたりということはしばしばあったでしょうし、声をかけられなくとも周囲の視線を集めていたのではないかと思います。

さて、こういう女性に、休みの日に一緒に映画を見に行ったり、食事をしに行ったりする男友達が何人かいたとしても決して不思議ではありません。もちろん、この女子高生にそういう男性が何人もいたのかどうか、テレビの報道だけではうかがい知れません。でも、一昔前ならともかく、いまどきの女の子であれば、彼氏(恋人)はいたとしても、そういう男性とは別に気軽に遊びに出かけるようなボーイフレンドが複数いたとしても非難されるべきことではないでしょう。

ただ、一般論として非難されるべきことではないということと、自分の彼女にそういう男性がいることを許せるかというと、それはおのずと別問題のはずです。全然構わないよ、という寛容な男性もいれば、自分以外の男性と話をすることすら耐えられないと感じる男もいるはずです。

で、今回の犯人の男性です。

報道から推察するに、たぶん彼は許せないタイプの男性だったのではないでしょうかね。実際問題、殺された女子高生に男友達がいたのかどうかはわかりませんが、彼女は東京、犯人の男性は京都在住ですから、いわゆる遠距離恋愛です。いつでもそばにいられないとなると、自分以外にオトコが出来たのではないかと不安になるのもわかります。できれば、自分だけを見ていて欲しい、自分だけの存在であって欲しい、そう思ったとしても、決して異常でもなんでもないでしょう。

あたしは、今回の事件では、そこまでは理解できるのですが、あたしも異常なのでしょうか。