意外とかぶらないものですね

あたしはイヌ派です。ネコは憎んでいると言うほどではありませんが、それほど好きではありません。子供のころに飼っていたインコを、野良猫だったか飼い猫だったかわかりませんが、近所をうろつき回っていた猫に殺され(喰われはしなかったのですが……)、それ以来、好きではなくなりました。それ以前にもイヌ派だったということもありますが、この体験が決定的でした。

で、書店営業をしていると、書店には猫の本が多いことに築かされます。最近でこそオオカミの本がちょっとしたブームのようにたくさん出版されていますが、トータルではやはりネコにはかないません。イヌも多いのですが、やはりネコの方が断然多い気がします。書店員さんも猫好きの方、多いようですね。

書店員女子 → 一人暮らし → 寂しさを紛らわすため → 猫を飼う → アパートなので猫が飼えない → 本を見て癒される

という図式なのでしょうか?

それはともかく、文芸の棚でも、このところこういう本が目に付きます。

 

猫は神さまの贈り物<エッセイ編><エッセイ編>』『猫は神さまの贈り物<小説編><小説編>』の二冊です。姉妹編ですね。いずれもネコに関する作品を集めたものです。ネコ作品ってこんなにもたくさんあるのか、と思わずにはいられません。と思っていた矢先、さらにこんな本を見かけました。

猫好き有名人の最右翼と呼んでもよいかもしれない、中川翔子の『にゃんそろじー』です。こちらも、しょこたんが選りすぐったネコ作品の集成です。で、この三者、前二者はもちろん姉妹編なので収録作品に重複はありませんが、この前二者と後者とで収録作品を比べてみると、思いのほか重f句が少ないのですね。あたしも購入してきっちり見比べたわけではありませんから断言はできませんが、ネットで見る限りそのようです。複数の人が同じようなことを考えて本を編んでも収録作品がかぶらないとは、ネコ本って、本当にたくさんあるのですね。恐れ入ります。