バツゲーム

スカパー!の東映チャンネルでやっていた「×ゲーム」を録っておいたので視ました。

 

パート1とパート2があって、どちらも視たのですが、別に続きものではありません。それぞれ独立したストーリーです。どちらにもAKB48の微妙に知られているメンバーが出ていて、いわゆるアイドル映画と言えるのかも知れません。ただ、AKBって「伝染歌」もそうですが、ホラーが好きですね。

ちなみに、「×ゲーム」は「バツゲーム」と読みます。山田悠介原作なので、それほどの凝ったストーリーは期待できませんが、それでもパート1の方は意表を突くどんでん返しと言いますか、真犯人はお前だったのか、という意外感があって楽しめました。パート2の方は最初からこの人が実は黒幕じゃないかというのがわかりやすかったと言えば言えなくもないです。その分、サブストーリーを膨らませたかったのかも知れませんが、事件を追う新聞記者にしても、上層部に捜査中止を言い渡される刑事にしても突っ込みが足りなくて何のための伏線か、という感じでした。

そもそもが、閉じ込められた空間でわけのわからない拷問にあうという展開が、世界的大ヒット映画「ソウ」の二番煎じに感じられますし、「ソウ」ほどのドキドキ感もストーリーの巧みさも感じられないという作品です。昔のイジメの復讐劇というシチュエーションは日本的な味付けと言えますが、だったらもっとおどろおどろしい、ドロドロとしたものを加味しないとせっかくの「日本風味」が生きてこないのではないでしょうか?

まあ、アイドル映画という立場からすれば、このくらいが精一杯なのかな、というところでしょうか。