ある悪魔の独白

寝しなに『不浄の血』を読んでいます。その中の一つ「鏡(ある悪魔の独白)」の中に気に入った文がありましたので……

おれさまの掟によれば、罪こそが善行で、悪口はおれの祈り、頑固さはおれのパン、あつかましさはおれの葡萄酒、偉ぶることはおれの骨の髄。おれにできることは、ぺちゃくちゃやることと、にやにやすることのふたつだけ。(P.99)

さすが悪魔、というセリフです。

この『不浄の血』は、短編集ですが、どれもリズムがよくて読みやすいです。ただ寝床で読んでいるとじきに眠くなってしまうので、まだ半分くらいしか読み終えていませんが……