牽強附会と言われても仕方ないですが……(^_^;)

ジャック・ロンドン原作の『野性の呼び声』が映画になったようです。

あたしの勤務先から翻訳が出ているわけではありませんが、同じジャック・ロンドンの『マーティン・イーデン』なら刊行しております。ロンドンの自伝的作品と呼ばれる名作です。この機会に《ジャック・ロンドン》フェアなどを企画されるのであれば、是非お忘れなきよう宜しくお願いいたします。

そして、もう一つ公開の映画から。

娘は戦場で生まれた」という作品が公開になります。

こちらは戦火のシリアを舞台にしたドキュメンタリー作品です。特に原作があるわけではないようですので、ここではシリアを舞台にした作品を二つ、ご紹介します。

まずは『酸っぱいブドウ/はりねずみ』です。シリアの作家による作品ですが、氏と暴力が日常的なシリアの作品とは思えないほど、ほのぼのとした小説です。もちろん、そんな生活のすぐ裏には不安な毎日が横たわっているのですが、ふつうに読むとそんなことを感じさせない作品です。

そしてもう一点は、まもなく配本予定の『無の国の門』です。副題は「引き裂かれた祖国シリアへの旅」です。

祖国を逃れた作家が一時帰還し、反体制派の人々の苦悩と挫折に耳を傾ける。記録する行為を通じて内戦という過酷な現実と向き合う労作。

上掲のような内容のノンフィクションです。映画「娘は戦場で生まれた」がカメラで記録したシリアなら、『無の国の門』はペンで記録したシリアだと言えるのではないでしょうか?