『龍彦親王航海記 澁澤龍彦伝』が朝日新聞の読書欄に載りました。これで四つの全国紙すべてで紹介されたわけです。
今回の評者は出口治明さん。個人的にはちょっと意外でした。歴史ものであれば、これまでもしばしばご紹介いただきましたが、文芸作品で出口さんとは! なおかつ、ご自身の読書エピソードもなかなか興味深いものでした。
さて、本書は第四刷が底を尽きかけ、既に第五刷に入っています。今月下旬には出来予定ですので、在庫が少なくなっている書店の方、補充をよろしくお願いします。
続きましては、同じく朝日新聞の国際面、中国とミャンマーに関する記事です。
ミャンマーと言えば民主化の指導者アウン・サン・スー・チーさんの評判がこのところガタ落ちで、ロヒンギャの問題もあり混迷を深めている感がありますが、大国・中国とインドの間にあるその地政学的な重要性はむしろますます高まっていくのではないでしょうか?
そんな国際情勢を読み解いたのが『ビルマ・ハイウェイ 中国とインドをつなぐ十字路』です。その楊展は「中国とインドをつなぐ十字路」というサブタイトルによく表わされていると思います。
エスペラントについての記事が載っていましたが、いま密かなブームなんでしょうか? 知りませんでした。いや、ジュンク堂書店難波店の語学書コーナーで大々的にプッシュしているのを見たことがありましたけど……
となると、こちらも『ニューエクスプレスプラス エスペラント語』をお薦めしないとなりませんね。ちなみに、《ニューエクスプレスプラス》シリーズの体裁に合わせて「エスペラント語」というタイトルになっていますが、本来は「エスペラント」と言うのが正しいそうですね。確か「サンスクリット」も「サンスクリット」であって「サンスクリット語」ではなかったと思います。