乃木坂46にスクールウォーズ的なものを感じるのはあたしだけでしょうか?

乃木坂46のまいやんの卒業が発表され、なんとなく「もう乃木坂46も落ち目、オワコン」といった声も聞かれます。確かに、売り上げとか諸々の数値を見るとピークには達したのかな、という気もします。

こういう言い方をすると「女性蔑視」「セクハラ」と訴えられそうですが、40代過ぎてもそれなりに活躍を続けている男性アイドルグループ(主にジャニーズ系?)と比べると、どうしても女性アイドルグループは賞味期間が身近と思います。もちろん、いくつになったって「キャンディーズがいまも好き」「中森明菜が永遠のスターだ」といった男性も少なからず存在するのは知っていますが、商業ベースとしての活躍という意味ではどうでしょう?

もちろん上述の男性アイドルグループだって生き残っているのはごくごく一握りで女性アイドルグループ同様、非常に狭き門ではあります。女性でもMAXなんて、今でもやっているグループもいますが、売れているのかと言えば……

さて、そんな乃木坂46ですが、あたしはこのグループに、往年のテレビドラマ「スクールウォーズ」に似たものを感じるのです。スクールウォーズは、昨年のラグビーW杯における日本代表の活躍で多少は思い出された方もいると思います。知らない若い方はWikipediaでも検索してみてください。

スクールウォーズはラグビーの高校日本一を目指す、いわゆるスポ根ものです。山下真司が主人公の先生&ラグビー部の監督です。その山下真司の下、つっぱり生徒たちがラグビーを通して一つになっていくという実話を基にしたドラマでした。当然、最終回は高校日本一になってハッピーエンド、というのは予想どおりの流れですが、実は生徒側の主人公とも言えそうな松村雄基が学生時代には日本一にはなっていないのです。

松村雄基たちの代は全国大会のよいところまでは行くのですが、結局は日本一にはなれません。日本一の夢は交替に託すのです。このストーリーが、あたしには乃木坂46とかぶるのです。

どういうことかと言いますと、乃木坂46のピーク(今後さらにブレイクするかも知れないので現時点でのピーク)は東京ドームの公演(2017年11月)を行ない、レコード大賞に連覇(2017年と2018年)をした時だと思います。しかし、その前に乃木坂46らしさの重要な部分を担っていた深川麻衣の卒業(2016年6月)、橋本奈々未の卒業(2017年2月)がありました。ななみんをことさら美化するつもりはないのですが、橋本が卒業した後に東京ドーム公演、レコード大賞という栄光をつかんだのは、個人的には非常にスクールウォーズとシンクロしていると感じられるのです。

たぶん、これはスクールウォーズはリアルタイムで見ていた世代だからこその感想、感覚なのだとは思います。でも古参ファンの多くが、ドームやレコード大賞の舞台にまいまいやななみんがいないことを残念に思っていたと思いますので、あながち的外れな感慨ではないと思っています。