朝日新書の『潜入中国 厳戒現場に迫った特派員の2000日』です。朝日新聞の特派員の方の取材記ですね。
単なる取材活動がスパイ行為を見なされ、時には極刑に処される恐れもある中国での取材というのは心の安まる暇もないのではないでしょうか?
そんな本書と似たような本を、あたしの勤務先でも出していました。『中国 消し去られた記録 北京特派員が見た大国の闇』です。
こちらは時事通信の方の取材記です。前者は主として軍関係を中心とした取材になっていますが、後者は人権問題がメインです。その時々の中国情勢や記者の関心の方向によって同じ中国取材記でもこういった違い、バリエーションが生まれるわけですね。
書店の方には是非併売を、現代中国に関心のある方には是非併読をお薦めいたします。ちなみに両著者ともボーン・上田記念国際記者賞を受賞しているのですね。