メールの行末

仕事柄と言いますか、時代の趨勢なのか、たぶんその両方なんでしょうけど、毎日のようにメールを書いたり、受けとったり、読んだりしています。もちろん読まずに捨てているメールが一番多いのですが……(汗)

 

そのメールですが、ニフティなどパソコン通信のころは「何文字で折り返し」と言うように行末を揃えるのがルールであり、常識であり、マナーでありました。パソコン通信から現在のインターネットになって、メールは格段に使いやすくなり、身近なものになりました。それでもパソコン通信以来のルールがほぼ踏襲されていたと思います。

ですので、あたしは、画面上での相手の読みやすさを考えて、だいたい全角20文字から25文字くらいで折り返すようにしていました。つまり、そのあたりで強制的に改行を入れていたのです。文章や単語のの区切りとかは関係ありません。完全に文字数で折り返していました。

ところが、昨今のメールでは、多くの人がそういうルールというか、かつてのマナーを忘れ、あるいは知らないのか、行末がガタガタのメールを送ってきます。書いている本人は文章や単語の切れ目でなんとなく改行しているのでしょうが、行末がきれいに揃ったメールに長年慣れ親しんだ目にはとても汚く、そして読みづらく感じます。

一文が短いメールであればまだよいのですが、やや長文のメールになると、この行末のガタガタが気になって気になって仕方ありません。特に、WindowsのOutlook Expressがメール作成の標準形式をテキスト形式ではなく、HTML形式にして以降、そのことに無頓着なままHTML形式で作成されたメールを受けとるようになり、行末の乱れはますます拍車がかかったように感じます。

ところで、最近のメールソフトはテキスト形式を標準に選んでも、文字コードがUTF-8であったりします。そうするとテキスト形式で、なおかつフォントに等幅フォントを選んでも行末がガタガタになることがよく起こります。そうなると、相手から受けとったメールだけでなく、自分が作ったメールすらも、作りながら行末がガタガタという、とても見るに堪えないメールが出来上がります。こんなメールを送信しないとならないなんて、と自分で自分が嫌になります。

そんな経験、ないでしょうか?