御役御免

帰宅して、母親が風呂を沸かしておいてくれなかったので、シャワーを浴びました。この季節、シャワーではなく温かいお風呂につかりたいところですが仕方ありません。それなら今日は風呂をパス、という選択肢も無くは無いですが、今宵の懇親会の席でタバコの煙を服も体もかなり吸い込んでいるので、きれいさっぱり洗い流したかったので致し方ありません。

あたし、だから飲み会ってあまり参加したくないんですよね。飲み会の席自体が嫌いなのではなく、タバコが嫌いなんです。ふだん営業で会う時は仕事中ですから皆さんタバコなんて吸っていませんが、たまに飲み会などの席で顔を合わすと、タバコを吸う人が意外と多かったりして閉口します。だから、あまり飲み会には参加したくないのです、本音のところは。

さて、本日は年に一回のヤングアダルト出版会総会かつヤングアダルト書総目録刊行会の総会でした。YA出版会の担当になってどれくらいでしょうか? 営業部に遷り、じきに前任者から引き継いでYA担当になり、たぶん7年か8年くらい担当していたのではないかと記憶しています。しかし、そのYA担当も今回で交替。今夜が最後のYA出版会でした。

ちなみに、前任者はあたしにYA担当を譲って人文会の担当になったわけですが、数年前に定年退職し、あたしは人文会の担当も引き継ぎ、この数年はYA出版会と人文会、両会の担当を兼任していたわけです。

大変だったかと問われれば、会議や打ち合わせなどが重なったり連続したりしてスケジュールのやりくりに苦労する時期が年に一回や二回はありましたが、通年で考えると決して大変という感じはなく、むしろ得るものの方が多かった社外活動でした。

営業部とは言っても、普通に書店を回っていただけでは、かなり社交的な人でない限り、回っている書店以外の人と顔見知りになるチャンスはあまりありません。あたしの場合、書店営業中も他の出版社の営業マンと出会うことがそれほど頻繁ではなく、たぶんそのままいったらほとんど業界のことは知らずに定年を迎えていたのではないかと思います。それがYA出版会、人文会と参加するようになり、他の出版社の人、取次会社の人、書店の人と、かなり人脈は広げることができました。

いや、一回や二回逢ったきりで人脈と呼ぶのはおこがましいですが、それでも何かの時に案内をいただいたり、思わぬ場所で再び逢って「あの時はどうも」といった挨拶を交わしたりして、あたしのような極めて内向的な人間でもそこそこの人の輪を広げることができました。特に、この三年ほどはYA出版会で研修委員長を担当し、研修旅行の段取りなどで取次会社の各支店、訪問先の地元の書店の方々と話をする機会が格段に増え、あたしはあまり覚えていないのですが、向こうにはかなり覚えられていたりすることが多々あるようになりました。

そんな財産をこしらえることのできたYA出版会の担当も今夜で終わり、これからは当面、人文会一本となります。YA出版会に対する反省などは改めて書きますので、今日はこのへんで……