海外文学のシリーズ《エクス・リブリス》の最新刊は『郝景芳短篇集』です。
郝景芳て誰? という方がほとんどかもしれませんが、早川書房のヒット商品『折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー』の表題作「折りたたみ北京」の著者です。
『折りたたみ北京』はさまざまな中華SF作品のオムニバスで、ケン・リュウの英訳から翻訳したものですが、今回の『郝景芳短篇集』は郝景芳の短篇のみで構成されていて、なおかつ中国語原文からの邦訳になります。収録作品は「北京折りたたみの都市」「弦の調べ」「繁華を慕って」「生死のはざま」「山奥の廃療院」「孤独な病室」「先延ばし症候群」の7作です。
ちなみに、カバー装画はきたしまたくや、郝景芳はハオ・ジンファンと読みます。