フランス人ではない?

中公新書『ナポレオン四代 二人のフランス皇帝と悲運の後継者たち』を読み始めました。ナポレオンに関する本というのは、それこそ掃いて捨てるほどありますが、それに引き換えナポレオン三世に関する本は思いのほか少ないものです。かなり興味深い人物のようなのですが……

しかし、世界史などでナポレオン三世が出て来たときに、「あれ、二世は?」と思ったことはないでしょうか? あたしは思いました。そして調べたりはしなかったのですが、なんとなく「二世はどこへ行っちゃったんだろう?」とは思っていました。

そんなことを思っていたら本書が出たので、すぐに買ってみたというわけです。ちなみに本場フランスの文庫クセジュでは『ナポレオン三世』『ナポレオンの生涯(現在品切)』『ナポレオン』といったところが刊行されています。やはりナポレオンですから、フランスではどう描かれているのかが気になるところではないでしょうか?

そんなナポレオンですが、フランス人ではないんですね。イタリア系でコルシカ島からフランス本国へ渡ってきた人なんです。ですから、若いころは訛りをバカにされていたようです。日本ではフランスを代表する歴史上の人物と言えば真っ先に名前が挙がるナポレオンですが、生粋のフランス人ではなかったというのが意外です。