シルバニアファミリーなどのドールハウスとかガシャポン玩具、食玩など日本は非常に精巧なミニチュア製品を作る技術がありますし、その愛好家も多いと思われます。ドールハウスは海外発祥の文化ですから、必ずしも日本独自のものではないと思いますが……
そして、国内外、人間が小さくなってしまうという設定の文学作品、テレビドラマや映画も数多く作られています。そういえば、あたしが子供のころに「ミクロイドS」という子供向けの作品があったのを思い出しましたし、「ミクロマン」という玩具を集めていた時期もありました。
さて、玩具はさておき、3月2日に合わせて、ミニチュアをテーマとした作品を集めたフェアをやっていた書店はどのくらいあったのでしょう? あたしの予想ではたぶん一軒もなかったのではないかと思います(汗)。まあ、それも仕方ないでしょう。せめて一週間くらい幅のあるものであれば店頭でフェア展開もありでしょうが、それほど有名でもない記念日では……
それでも、こんな本はいかがでしょう? 『ミニチュアの妻』です。これは短篇集なので、ミニチュアをテーマにしたものは表題作のみです。それでも抜群に面白いですし、表題作以外にも秀作、佳作が揃っています。この機会に是非!