朝日新聞の読書欄で『共通語の世界史』が紹介されました。評者は出口治明さん。
少し前に、他紙で黒田龍之助さんも紹介してくださいましたが、出口さんの評はいろんな語学が大好きな黒田さんのそれとはガラッと趣の異なるもので、こちらも本書の特徴をうまく紹介してくださっています。
どちらも読んで感じるのは、やはり言葉で意思疎通をし思考する人間にとって言語に関する考察というのは興味の尽きないものだ、ということです。言葉によって人は仲良くもなれるし、諍いも起こせます。言葉が異なるから紛争の原因にもなる反面、多様性を担保しているのだと思います。
ところで、本書はヨーロッパを扱っているわけですが、アジアの言語状況については本書に類するものってあるのでしょうか?