やはり文庫本の方が売りやすいのでしょうか?

つい最近読んだ、角川文庫の『京都なぞとき四季報 古書と誤解と銀河鉄道』ですが、これは『京都なぞとき四季報 町を歩いて不思議なバーへ』の続編になります。ただし、これはもともと『クローバー・リーフをもう一杯 今宵、謎解きバー「三号館」へ』というタイトルの単行本を文庫化したものです。続編は単行本は刊行されず、いきなり文庫本で登場したわけですね。

 

考えてみますと、最近はこういうタイプを時々見かけます。

碧野圭さんの『書店ガール』シリーズも最初は『ブックストア・ウォーズ』という単行本だったのですが、『書店ガール』と書名を変え、なんと出版社まで変わって、その後人気シリーズになりました。

  

他にも、個人的に気に入って読んでいた『乙女の花束』と『乙女の初恋』は単行本で読んでいたのですが、その後「三冊目が出ないなあ」と思っていたら、第三弾の完結篇は『乙女の翼』というタイトルで、文庫として出ているではないですか! そして案の定、最初の二冊も既に単行本ではなく、三冊目と同じ文庫レーベルで刊行されています。

 

 

恋都の狐さん』のシリーズも第二弾『美都で恋めぐり』までは単行本で読んでいたのですが、その後ちょっとチェックを怠っていたら、なんと現在は第四弾まで出ています。ただし、こちらは第四弾はまだ単行本のみで、文庫にはなっていないようです。

あたし自身は、やはり単行本の方が好きです。ただ、こういう営業回りの移動の車中で読むのにちょうどよい本は文庫本の方が手軽だなあ、とも思います。どちらがよいのか難しいところです。