「大世界」と書いて「ダスカ」と読む

まだ中華街です。

関帝廟を後にして、元町・中華街へ向かう途中、横浜大世界の前を通りました。とりあえず、ここに来れば、食べるにしても、お土産を買うにしても、一通り済んでしまうデパートのようなところです。

その入り口に、中国のホテルやレストランなどでよく見かける狛犬のような像が左右に建っていたのですが、それがこんな風になっていました。

一枚目の写真、どっかで見たことあると思いますが、これって『ベルばら』のオスカルですよね? いや、顔はまるっきり獅子ですけど、しっかり化粧なんかして、金髪じゃないですか!

そして対になるもう一体の狛犬が二枚目の写真です。

一方がオスカルなら、もう一方は誰でもわかると思いますが、ご覧の通り、アンドレです。

こちらも、アンドレの特長をよく捉えています。作品中でアンドレは左目を負傷していたはずで、この狛犬でもしっかりと再現されています。

二体の狛犬、もとい、オスカルとアンドレが片足で押さえつけているものが何なのかわかりませんが、それはともかく、なんで中華街でベルばらなのでしょう?

と思ったら、大世界で期間限定のベルばら展のような催しが開催中だったのですね。営業時間を考えると参観しようと思えばまだ可能だったようです。まあ、いいか?

ところで、「大世界」はURLを見てもわかるように「ダスカ」と読みますが、これは上海にある大世界と同じですね。戦前の上海を知っている人であれば大世界を知らないはずはない、そんな娯楽施設です。あたしも2005年の暮れに上海へ行った時に前を通りました。当時は営業していなかったと記憶していますが……

ちなみに、中国語の標準語では発音は「Dashijie」ですから、あえてカタカナ表記すれば「ターシージエ」となりますが、それを「ダスカ」と読むのは上海方言だそうです。