Remember! 真珠湾

今日は、何を差し置いても『パール・ハーバー(上)』と『パール・ハーバー(下)』をご紹介しないとなりません。

 

と言われても、新聞やテレビで大きく取り上げられているわけでもないし、「はて、今日はいったい何の日なんですか?」という方も、若い人を中心に多くなっているのかも知れませんね。それに、日本人なら「パール・ハーバー」よりも「真珠湾」と言った方がピンと来るのかも知れませんし。

1941年12月8日、「われ奇襲に成功せり」という日本に対し、「卑怯な騙し討ち」にあった米国が、いかに「恥辱」を越えて現代の地位にまで至ったかを描く歴史読物。日米開戦前史から、日米の明暗を分けた真珠湾攻撃、史家ジョン・ダワーがいう「容赦なき戦争」、原爆投下までを3部で構成し、巻末に「評価と異論」を付す。本書は、米国のノンフィクション作家が、史料と証言を駆使して、両国の戦いの経緯と裏面を縦横に網羅した、まさに「真珠湾大全」というべき大著。第1部では、真珠湾攻撃に至るまでの前史が語られる。たんに歴史の流れを追うだけではなく、多様な逸話を盛り込み、日米の文化、価値観の相違にまで言及する。第2部では、実際の攻撃の様子が精細に描かれる。天皇、大統領から、政治家、将軍、前線兵士まで、人間模様や舞台裏が興味深く語られる。第3部では、米国による「リベンジ」から終戦、戦後のレガシーまでが語られる。巻末には「付録:真珠湾をめぐる判断と異論」として、現在という視点から考察する。地図・口絵写真収録。

ちなみに、上掲は公式サイトの内容紹介です。必ずしも真珠湾攻撃だけでなく、その後の歴史まで俯瞰した大著です。