平凡社と仲良く!

ネットでバズっているということで、Uブックスの『黄泥街』と平凡社ライブラリーの『チェコSF短編小説集』を併せ買いしている人が多いようです。お互いにとって予期せぬ僥倖。中国の作品とチェコの作品なので、普通なら何の共通項も感じられないのですが、海外文学ファンの嗅覚には同じ匂いが感じられるのでしょうか?

 

そんな平凡社とはもう一つ、こんな併せ買いもお薦めです。

 

英語原典で読む経済学史』と『経済学者はこう考えてきた』の二冊です。どちらも著者は根井雅弘さん。

先日の日本経済新聞「活字の海で」で取り上げていただきましたので、既に両方とも買いました、という方もいらっしゃるかと思いますが、単行本と新書なので大きな本屋さんだと近くに並んでいることはあまりない二冊です。

前者の内容は

本書は、英語力を鍛えながら、経済学を学ぶという、大学の「原典講読」を書籍化したものである。アダム・スミスからリカード、ミル、そして限界革命とケインズ革命。英語原典で触れることで、読者は奥深い社会科学の森に足を踏み入れる。知的刺激を覚醒させる一冊。

という感じ、一方の後者は

マルクスの『資本論』は、資本主義崩壊の論理を解明し、ケインズの『雇用、利子および貨幣の一般理論』は、マクロの経済安定を図る「有効需要の原理」を確立した。制度化された現代の経済学教育では、こうした古典的な考えは重視されない。しかし今でも、経済危機が訪れるたびに過去に解を求めるのは、時代を画した優れた経済理論の根底には必ず、確たる思想があるからだろう。経済学の古典的名著から学ぶ意義は、現代においても、決して色あせることはない!

という内容。併読してみたくなる両書ではないでしょうか?

そして、この二組以外にも、まだまだいろいろ出来るのではないかと思案している今日この頃。