やはりスペイン語は接続法が肝心?

語学書の棚で見つけた一冊。

NHK出版の『スペイン語接続法 超入門』です。

これがなにか? と思われる方も多いと思いますが、あたしの勤務先手には重要です。

なぜなら、あたしの勤務先のベストセラー『極める!スペイン語の接続法ドリル』と見事にバッティングするからです。

この数年、諸外国語の棚ではスペイン語の伸びが著しいのですが、その中でも本書はその牽引役の一冊で、2016年の刊行以来、順調に版を重ねているのです。

そんなドル箱の学参に強力なライバル出現、といったところですから、心穏やかならずという感じです。しかしまあ、類書が刊行されて選択肢が増えるということはそのジャンルが伸びている証拠でもあります。そう考えれば、この二冊でますます市場を拡大できれば願ったり叶ったりでもあります。

とりあえず両書を比較しますと、『超入門』はA5判で160頁、本体価格は1800円です。一方の『ドリル』は同じくA5判で243頁、本体価格は2400円です。出版社としては無意味と思いつつも購入する方は意外とそういうところを重視してしまう頁単価で比べると『ドリル』の方がお得感はあります。

それぞれのウェブサイトに掲載の内容紹介を比べますと、『超入門』は

接続法は読んで習得! 学習者がつまずきやすい接続法を、「名詞節」「形容詞節」「副詞節」「独立文」の4つの機能に分別。40年以上大学でスペイン語を教える著者が、やさしい言葉で「接続法の考え方」を徹底解説する。基礎固めにも、ワンランク上を目指す方にも最適の一冊! 音声ダウンロード付き。

とあります。一方の『ドリル』は

まるごと一冊、接続法だけの問題集。まずは活用形を確実にマスター、続いて独立文・名詞節・形容詞節・副詞節・命令文まで用法を網羅した練習問題を解いていきます。接続法の使われるシチュエーションが身近な例で具体的に設定されているので、一見難しそうな接続法がどんどん親しいものに。用法ごとにまとまった解説や、巻末の「独立文、副詞節で使われる表現一覧」も便利。初めて触れる人も、勉強したけど苦手な人も、この一冊で接続法はあなたのもの!

となっています。あたしはスペイン語はまるっきりわかりませんが、名詞節などに分けて解説するのは基本のようですね。この紹介文だけでは、あたしには両書の特徴と違いを巧いこと説明することはできません。申し訳ないです。

ただ、どちらのサイトも目次や本文の数ページ分が閲覧可能です。『超入門』の方がすっきりとしたレイアウトで簡単そうに見えます。『ドリル』はとにかく例文がビッシリで、用例をこなして使い方をマスターしていく、まさにドリルな一冊です。あくまで、あたしの印象ですけど……