癌でしょうか?

何も書かないうちに「下書き保存」のはずが「公開」してしまったみたいで、失礼しました。

あたしの地元の市から「がん検診のお知らせ」というDMが届きました。大腸がんの検診を市内の指定病院で無料でやってくれるとのことです。便を取って提出し結果が出るのを待つ、ということのようです。とりあえず無料でやってくれるというのですから、何ら自覚症状もありませんが、受けるだけ受けておこうと思います。

で、検便です。

先日も会社の健康診断で便を提出させられましたが、今回の大腸がんの検診には2日分の便を取る必要があるようです。採便用器(?)を二つ渡されました。会社の健康診断では一回便を取ればよかったわけですので、やはり癌の診断ともなると慎重を期すのでしょうか?

しかし、便でわかるのでしょうか? という素朴な疑問があります。だったら、先日の会社の健康診断では大腸癌の検査ってやってなかったのでしょうか? どうせ便を取ったのですから、合わせてやってくれてもよさそうなものを、と思うのはあたしだけではないでしょう。別に便ですから、いくら提出したって減るものではありません。欲しければいくらでもあげますが、あんなものでいったいどういったことがわかるのでしょう?

大腸癌がわかるのはよいとして、便で性別とかってわかってしまうのでしょうか? あるいは職業とか年齢とか、当たらずといえども遠からずの結果が出てしまうのでしょうか? なんか怖いですね。便は何でも知っている、でしょうか? となると、変な性癖とかまでわかってしまうとか、そんなことないですよね、と言っても当たり前ですが誰も肯定も否定もしてくれません。

それにしても、便を集めて検査官はどんな風に検査するのでしょう? あたしのイメージでは白衣を着ていて、メガネで、マスクをした、化粧っ気のない、ストレートの黒髪を無造作に後ろで一つに束ねている女性が集められた便の山を前にして、一つ一つ丁寧に便を取り出している姿が浮かびます。理科室みたいな部屋で、さぞかし臭い匂いが充満している部屋でしょうね。手元を誤って、便が白衣に付いてしまうこともあるのではないでしょうか?

取り出した便をジッと見て、匂いを嗅ぎ、それだけで被験者の健康状態をズバリ言い当ててしまう、そんな人間離れした技を持つ女性検査官(年齢不詳)が黙々と次から次へと便の用器を処理している図が浮かびます。そして時折、氷のような笑みを浮かべ、心の中でこっそりと「お前はあと半年で死ぬぞ」「ほほお、そんな性癖を持っているのか」と独りごちている状況です。

ちなみに、あたしの父は脳梗塞が進行していたのもありますが、医者の話ではたぶん癌が進行していたらしいとのことです。最後の半年で一気に痩せてしまいましたから、それもうなずける話です。父の姉も父とほぼ同じ60で亡くなっていますが、悪性リンパ腫でした。母方も祖父が癌で亡くなっていると聞いています。

あたしは父方、母方どちらをとっても癌の血統のようです。ある日突然発症し、医者の診断では余命半年、なんていうのもありえるかもしれません。個人的には人々の前から風のように消えていなくなる、というのに憧れているので、それはそれであたしには嬉しい状況なのですが……