真実(現実)は小説より奇なり?

早朝の情報番組で三島にオープンした絵本の専門店をリポートしていました。

えほんやさん」というお店だそうです。絵本作家のえがしらみちこさんが店主だそうで、東京から三島に引っ越して、周囲に知り会いもなく、子育ての相談の出来るような人も場所もなかったというご自身の思いから、そんな場所を提供したいという気持ちで立ち上げだと紹介されていました。

で、思い出したのが碧野圭さんの『書店ガール』です。

この小説には何人もの書店員が登場しますが、その中の一人が東京の大手書店チェーンを辞め、地元の沼津に戻って、おばさんが長年経営していた小さな町の本屋を引き継ぐことになります。

ただ単に引き継ぐだけではなく、ちょっと変わったパンを作る職人と意気投合し、本屋&喫茶という業態のお店にリニューアルします。そのままではジリ貧なのは目に見ているので、なんとか工夫を凝らし。お客さんが集まってくれるようなお店にしようという意欲が垣間見られます。

そんな小説を読んだ後だったので、この絵本専門店がなんとなくダブって見えました。もしかすると、碧野さんがとっくに取材していて、こんな実際の取り組みを巧く小説に取り込んだのかも知れませんね。

という勝手な想像です。