スムーズな世代交代は可能なのか?

乃木坂46の西野七瀬が卒業を発表したと思ったら、若月佑美、能條愛未も続けざまに卒業発表。このところと言いますか、橋本奈々未以来、中元日芽香、伊藤万理華や生駒里奈、他にも卒業していったメンバーがいます、卒業ラッシュとファンがざわつくのも無理はありません。

メンツを見ていると、残るメンバーもあと一年も在籍してくれるのかわかりません。白石麻衣、松村沙友理、衛藤美彩といったお姉さんメンバーと呼ばれるメンバーはもちろんそうですが、西野、若月の卒業があるとなると、同じような世代の高山、真夏、優里といった一期生だっていつ卒業してもおかしくありませんし、そんな中にはキャプテン桜井玲香も当然含まれます。

二期生だって二十歳を超えたメンバーがほとんどになった現在、次世代へつなぐという意味では、一期生は星野みなみ、樋口日奈と齊藤飛鳥の三名くらいしか残れないのではないでしょうか? みなみの一つ上には一期生では生田絵梨花、二期生では堀未央奈がいますが、このあたりが卒業するか残るかのボーダーという感じがします。

堀以下の二期生だと、蘭世、絢音あたりが中心になって引っ張っていかないとならないのだと思いますし、琴子の覚醒はいつになることでしょう(笑)。

と、乃木坂のことばかり書いてきましたが、走り出しばかりのけやき坂46を除くと、デビュー以来全員選抜でやって来た欅坂46も卒業生が出始め、二期生も入ってくることからグループとして流動性が出てくるでしょう。

こうした卒業発表があるたびに、ファンやアンチの間では「もう乃木坂も下り坂」といった言説が飛び交います。しかし、アイドルグループの栄枯盛衰はすべてのグループについて回るわけで、同じメンバーで固定し、二期生などを取らずにオリジナルメンバーで行くところまで行って解散するのでもない限り、必ず訪れる試練だと思います。

ただ宝塚のように何十年続いても人気が衰えないグループもあります。もちろんAKB48をはじめとしたアイドルグループと宝塚歌劇団を比べるのはおかしな話かも知れませんが、ノウハウとしては使えるところがあるのではないでしょうか?

アイドルグループの一期生や二期生といった先輩・後輩はあくまで加入した「期」が規準になりますが、ここで実際の年齢の上下とグループ内の先輩・後輩が逆転することがままあります。ここを無くすことってできないのかな、とあたしは前から思っていました。

つまり、宝塚のように毎年一回募集をする、それは例えば中学卒業の子だけを対象とする、といった募集方法です。そうなると、同期は全員同じ年齢・学年ですし、先輩・後輩と実際の年齢の逆転はなくなります。その上で、これも例えば四年生大学卒業の22歳を在籍の上限として、3月末でその期のメンバーが一斉に辞めていく、という制度です。

こうなると、卒業の時期が最初から見えていますので(早めに辞めていくメンバーも中に入るでしょうけど)、ファンもそれほどショックを受けることなく、心の準備もできるでしょうし、世代交代も進むと思うのですが……

寡聞にして、おニャン子クラブ以来、このような制度を設けている女性アイドルグループを知らないのですが、実際にはどこかにあるのでしょうか? こんな制度というかシステム、ダメですかね?