やはり移民社会アメリカ?

岩波新書からこんな新刊が出ます。『移民国家アメリカの歴史』です。

  

アメリカと移民というのは建国以来切っても切れない関係なので類書も多いですが、同じ岩波新書では『ルポ 不法移民-アメリカ国境を越えた男たち』というのも出ています。「不法移民」という言葉になりますと、やはりトランプ政権誕生以降のアメリカ社会を反映しているのかなという気もします。ちなみにちくま新書からも非常に似たタイトルですが、『移民大国アメリカ』という本が出ています。

さて、そんなお手頃な新書と並べると非常に不利ではありますが、あたしの勤務先でもこんな本を出しています。

 

移民からみるアメリカ外交史』、そして『移民の政治経済学』です。

そして「不法移民」についても『不法移民はいつ〈不法〉でなくなるのか』という一冊を出しています。

更に他の出版社も渉猟すれば、類書はまだまだありますから、「アメリカと移民」でちょっとしたフェアができますね。ただ個人的には、こういった人文社会ジャンルの本を集めた《移民社会アメリカ》フェアをやるのもよいと思いますが、世界各国からアメリカに渡って執筆活動を行なっている作家たちの作品も集めて、《移民社会アメリカの作家たち》フェアのようなものもできないかなあと思います。

移民という行動が、作家の作品にどういう影響を与えているのか、彼らにとってアメリカは母国になりうるのか、なかなか面白いのではないでしょうか?