台風一過

思いのほか足早に過ぎていった台風。雨、風邪共に甚大な被害が出ていますが、幸いに多摩地区は大きな被害のニュースは入っていないようです。電車が止まったりしたようですが、今朝の状況ではそもそも外出する人も少なかったでしょうし。そして夕方にはきれいな夕焼け。まさしく台風一過という言葉どおり、明日からは素敵な秋晴れになることを予感させる空の色でした。

と、いま述べた台風一過、あたしは昔、この言葉を「台風一家」だと思っていました。どんな一家なのかと言うと、人の家に遊びに来て、散らかすだけ散らかして帰って行く、とても迷惑な家族のことです。なんとなく、あたしが小さい頃、そういう感じの親戚とか知り合いがいて、その人たちが帰るとホッとして散らかっている部屋を片づけていた記憶があるのです。

子供の頃のあたしには、ニュースで耳にする「たいふういっか」という単語に「台風一過」という漢字を当てはめるだけの知識がなく、「台風一家」だと思い込んでいたわけです。テレビのニュースで台風が去った後、窓ガラスが割れ、電柱が倒され、といった被害の状況を見るにつけ、あの人たちが帰った後のわが家と同じだと感じ、ああいう台風みたいな家族のことを台風一家と言うのだと思い込んでいたのです。

状況が状況だけに、このあたしの認識の誤りが正されるのにはそれなりに長い年月がかかってしまったのは言うまでもありません(汗)。