自然と友達に?

土曜の晩はたいてい日本テレビ系の「斉藤さん2」を見ています。今し方まで見ていたのですが、あたしの大好きな桐谷美玲ちゃんがだいぶ日焼けしたなあと感じた回でした。あれだけの炎天下、たぶん埼玉のレイクタウンでやっているとおぼしきロケ。あれではどんなにUVケアをしても日焼けは防げないでしょうね。

そんな「斉藤さん」で、桐谷美玲ちゃんはここ数回、自分は果たして斉藤さんの友達になれたのか、斉藤さんは自分のことを友達として見てくれているのか、不安に感じています。で、今回、エンディングに近いところで桐谷美玲ちゃんの夫役・田辺誠一が「子供の頃はいつの間にか友達になっていただろ。友達かどうかなんて考えないだろ」というようなセリフで美玲ちゃんを励ましていました。

うーん、美しい夫婦の愛、と感心している場合ではありません。あたしには納得できません。

確かに、子供の頃はそんなことは考えなかったというところは正しいです。でも、あたしはその小学生の頃にいじめられたり、嫌われたりしていました。その時、こちらが友達だと思っているだけでは友達にはなれないんだと実感しました。必ず相手からの承認を取り付けないと、友達だと思っているのはあくまでこちらの一方的な気持ちでしかなく、双方向で友達であるという認識が共有されているわけではないんだと。

それ以来、小学校卒業まで、そして卒業後もずっと、あたしは他人に対して友達であるか否かを確認したことはありません。確認したいとも思いません。答えを聞くのが怖いと言ってもいいかもしれませんが、その一方で、あたしなんかを友達と思ってくれるような人はいないだろうなあという諦めの気持ちも混じっています。確認してやっぱり相手はそう思ってくれていなかったら悲劇です。それにいったいいつまで友達と思ってくれているのかの保証もありません。そんなあやふやなもののために自分の感情をかき乱されるのはたくさんです。

だから、あたしには小学校以来、友達と言える人は存在しないのです。知り合いなら、これだけの年数を生きてきましたから、仕事もしていますし、それなりに増えましたが、どれも知り合い、顔見知りであって、友達ではないですね。田辺誠一みたいな脳天気なセリフ、あたしにはとても口にできないと感じだ視聴後の感想です。