検閲の厳しい国で本屋が増えているとは……

こちらも朝日新聞のコラムです。

「焚書坑儒」なんて、ずいぶんなタイトルですが、確かにあの国ではそういった面がありますね。本に限らず、テレビドラマや映画でも。

あたしが学生の頃も、思想、歴史系の学術書、それも中国古代を扱っているのに、やたらと「地主階級」とか「搾取」といった共産主義的な用語が散りばめられた書籍が多々出版されていました。

素人目にも、そういう書き方をしないと出版させてもらえないのだなあというのがわかったものです。まえがきだけ毛沢東思想や共産党を礼讃してみせ、中味は実直な学術書というのも多かったです。あの手この手、まさに上に政策あれば下に対策あり、の社会です。

それにしても、中国の出版界、日本とは別な意味で厳しいですね。この先どうなってしまうのでしょう?

2018年8月30日 | カテゴリー : 罔殆庵博客 | 投稿者 : 染井吉野 ナンシー