後ろ向きと前向き?

この二冊、なんとなく装丁の雰囲気が似ていませんか?

 

岩波書店の『中国が愛を知ったころ』とあたしの勤務先の近刊『ここにいる』です。前者はアジア太平洋戦争下の中国大陸に生きた張愛玲の作品。後者は大安の若手作家王聡威の作品です。

同じ中華圏の作品だから似てしまった、ということはないと思いますが、あたしの印象では一人の女性を前から眺めたものと後ろから眺めたもの、という感じなんです。

ただ、上の画像ですと『ここにいる』の方は帯が掛かっていてちょっとわかりにくいですよね?

外すとこんな(↑)感じになります。スマホをいじっているようです。『中国が愛を知ったころ』は裁縫か何かをしているところのようですから、著者と作品の時代性というがよく表わされているのではないでしょうか?