荒蕪地

仕事では何回も来ている盛岡。

とはいえ、さわや書店、東三堂、ジュンク堂書店くらいに来るのが関の山、市内外の観光地には全く来たことがありません。

ようやくに会社の旅行で、全くの観光としてやってきました。本日は若干天気には恵まれませんでしたが、小岩井農場を見学しました。あたしはもともと牧畜の盛んな土地柄だと思っていたのですが、明治期のここは全くの荒れ地、石灰土で湿地という土壌の悪さで、とても作物など作れるような土地ではなかったとのこと。荒蕪地なんて単語、書物では目にしていましたが、初めて耳にしました。

で、まずは冷害を防ぐための植林、そしていまも続けられている土壌改良。そんな血のにじむような努力の結果が今の小岩井農場なんだそうです。恥ずかしながら、小岩井が創業者三名の姓を取ったものだと初めて知りました。

そしてこの農場は、いわゆる農場の産品を販売して営利を追求すると言うよりは、日本全国の牧畜、酪農業の基礎を築き発展をリードし、様々な支援を行なうことを目的とした場所なんですね。明治期以来の建物も多く残っていて、現役で使われているものもあります。できる限り牧場の中の産品で事業を営もうとしていました。自給自足というのではなく、持続型というのでしょうか、そんな実験的なところでもあります。

でも、そんな理屈は置いておいて、やはり広大な緑の中でのんびり過ごすというのが一番ですね!