ペンギンは涼しげなのでしょうか?

書店を回っていると、店内の目立つところで『ペンギン・ハイウェイ』の文庫本が積まれているのが目に入ってきます。森見さんの作品なんですね。

  

どんな作品なのかと言いますと、ネットの紹介記事などでは

ぼくはまだ小学校の四年生だが、もう大人に負けないほどいろいろなことを知っている。毎日きちんとノートを取るし、たくさん本を読むからだ。ある日、ぼくが住む郊外の街に、突然ペンギンたちが現れた。このおかしな事件に歯科医院のお姉さんの不思議な力が関わっていることを知ったぼくは、その謎を研究することにした―。少年が目にする世界は、毎日無限に広がっていく。第31回日本SF大賞受賞作。

と書いてありました。面白そうなストーリーです。そして、どうやら映画化されたようです。この夏、8月に公開だそうです。それで店頭でも原作本を猛烈にプッシュしているということのようです。

でしたら、同じペンギンつながりで、『ペンギンの島』も一緒に並べていただけないものでしょうか? こちらは

聖者の手違いから人間に変身したペンギンの国の年代記を通して、フランスの歴史を戯画的に語り直したノーベル賞作家の埋もれた名作。

というストーリーです。いかがでしょう? こちらも負けず劣らず面白い作品だと思いませんか?

ちなみに、本作はペンギンに洗礼を施してしまったため、ペンギンを人間にしてしまうという話なわけですが、『神は死んだ』という作品には「「神の肉」を食べたために、知性が高度に発達した犬へのインタビュー」が出て来ます。こちらも荒唐無稽さは負けず劣らず、そしてとても面白い作品です。