好きか嫌いかではなく、実際に読んでいるかが問題であって、もっと言えば、借りて読んでいるのか買って読んでいるのかってこと!

今朝の朝日新聞です、確か、別刷beだったと思います。

「本を読むのが好きですか?」と問われたら、それこそ渋谷のセンター街で遊んでいるガキどもだって「好き」って答える割合が一定数はいるでしょう。ましてや、朝日新聞のウェブサイトで尋ねたら、もともと本に親しんでいる層が大半でしょうから、この結果は当然だと思います。

それにしても、好きではない人の理由が切実ですね。視力や体力などの肉体的な問題は如何ともしがたいですが、少なくとも文字が小さいというのであれば電子書籍の拡大機能は一助になるかと思います。

本の価格が高いと感じるか否かは人によると思いますし、本の内容によるとも思います。この値段でどれだけ心が豊かになり、楽しい時間を過ごせるかと考えると、世間一般にある娯楽に比べ本は決して高いとは思いません。映画が約2時間として、その入場料と同じ金額の本を買ったとしたら、本にもよりますが、恐らくは2時間以上は楽しめるはずです。

でも、いまの若い人を中心に本に親しんでいない人は、そうは考えないのでしょうね。読み終わるのに時間がかかる、と否定的に考えてしまうのだと思います。「この一冊で3日は楽しめる」と考えるか、「3日もかかるなんて」と考えるか。たぶん後者は実際には3日以上かかるでしょうし、2日目で放り出してしまうかも知れません。

本を読むというのは、それなりに体力が必要なんだと言えます。肉体的にもそうですが、気持ちの問題というのもあると思います。時間に関して言えば、忙しい時の方が集中して読めるので読書がはかどります。忙しくて読めないというのは、一面で正しく、一面では正しくはありません。あたしはそう思います。