カバーと表紙は異なります

売れに売れている『乃木撮』、もちろんあたしもゲットしております。公式Twitterの企画が発売前から大ブームとなり、朝の情報番組でも盛んに取り上げられていました。

 

そんな『乃木撮』ですが、発売前に「表紙解禁」などといったニュースが流れ、アップされたのが上の画像です。左側が表紙です。右側が裏表紙となります。

って、普通の方ならそれでよいのでしょうが、業界人的には「これはカバーであって表紙ではない」と言いたくなります。カバーというのはその名の通り本を覆っているカバーのことで、本屋さんで本を買った時に「カバーはお付けしますか?」なんて聞かれたりしたことがあるのではないでしょうか?

本屋さんのオリジナルカバーももちろんカバーですが、日本の場合、雑誌やムックでもない限り、本にはたいていカバーが付いているものです。だから、本屋でカバーを掛けてもらうとカバーが二重になってしまうのですが……

もちろん、アイドルの写真集などでは「セブンネット限定カバー」「楽天ブックス限定カバー」なんていう形態が発売されていたりしますので、カバーだって大事な本の一部、作品にとって欠くことのできないパーツなのです。ちなみに「セブンネット限定カバー」ではなく「セブンネット限定表紙」などと呼ばれたりすることもありますが、これは「カバー」の間違いだと思います。

このカバーを外して出てくるのが表紙です。たいていの本はカバーに凝るわりに、表紙は殺風景なものが多いものです。カバーはフルカラーなのに表紙は一色というのはザラです。試しにお持ちの本のカバーを取ってみてください。

で、この『乃木撮』もネット上の「表紙公開」といった書き込みを見ると、ほぼすべて上の画像を出しています。繰り返しますが、これはカバーです。というわけで、『乃木撮』の表紙です。

 

左が表表紙、右が裏表紙です。表は「もぐもぐ」写真、裏は「スヤスヤ」写真が集められています。『乃木撮』はカバーを外しても凝っていますね。

ちなみに、絵本は、幼児が扱うので破れやすいからでしょうか、カバーと表紙が全く同じデザインになっているものが多いようです。