政治との距離感?

こちらも朝日新聞の夕刊。

是枝監督が政治家からの祝意を辞退しているとのこと。羽生結弦選手の国民栄誉賞も、安倍政権の人気取りではないかという批判の出る昨今、著名人が政治と同距離を取るかというのは難しい問題ですね。

ちなみに、あたしは羽生選手への国民栄誉賞授与は、なんとなく嫌悪感を感じています。別に羽生選手の業績が授賞に該当しないと言いたいわけではなく、ただ何となく安倍政権が自分たちに都合の悪いテーマから国民の目を逸らさせようとしている様子が見え隠れするので、どうしても素直に賛成できません。

メダリストがしばしば都道府県知事とかあるいは文科大臣、総理大臣を表敬訪問したりするニュースが流れますが、あれも疑問です。確かに、補助金など政治家にはいろいろお世話になっているのでしょう。でも、お祝いしたいのであれば、大臣や知事が選手の許へ出向くべきではないか、そう思ってしまうのです。

確か、イチロー選手は国民栄誉賞をずっと辞退していますよね。あれって格好いいなあと思います。ただ、イチロー選手くらいになればともかく、たいていのスポーツ選手って自分の意志では辞退したくても、政治家とのコネを作っておきたい、今後の補助金などを考えると政治家や役所の心象を悪くしたくないという競技団体の思惑から、本人の意志を曲げてでも賞はもらっておかなければならないのでしょうね。