年に一度の真剣勝負!

午前中は年に一回の健康診断でした。本来なら6月ごろに受けるはずでしたが、出張が重なり、気づいたら健診の日が過ぎてしまっていたというわけです。特に先方から「ナンシーさん、受診されていませんね。ちゃんと来てください」といった催促はなく、こちらも年に一回のことですし受けておかなければという気持ちはあるので、先日連絡を取ったら、8月は比較的空いているということだったので今日になった次第です。

午前中の健診なので、昨日は午後9時以降の飲食は禁止、今朝も朝食は抜きです。それくらいは別に構いませんが、今朝起きてお茶も飲めないというのは毎年一回のこととはいえ辛いですね。で、健診です。確かに空いていました。ふだんの3分の2くらいの人数ではないでしょうか?

注射とか全く気にならないので、あたしは健康診断自体に苦手意識はありませんが、この数年飲むようになったバリウムが、やはりご多分に漏れず嫌いです。今年もありました。何が嫌いって、最初に飲むあのシュワシュワとした粉末、そしてドロッとした液体。どちらもイヤです。でも、なによりも嫌いなのは、こちらを自由に動かそうとする医者(技師?)の指示です。

毎年闘っています。「はい、こちらを向いて」と言われると、首だけ動かし、「体全体を斜めにこちらに向けてください」と言われて、やおらゆっくりと動くという具合です。「こちらかうつぶせになって。はい、そのままこんどは仰向け」という指示も、向こうの指示する声のスピードは一切無視、あくまでこちらのペースで体を動かします。うつぶせになっては一休みし、仰向けになっては一休みし、という感じです。毎年、医者との真剣な勝負です。

今年も、まずはシュワシュワとした粉末を飲まされましたが、あれを飲むための水、あんな少量でどうしてみんな飲めるのでしょうか? 「ゲップはしないでください」と言われるのはドリフのコントにもありましたが、聞こえないところで小さくゲップをしていたのは言うまでもありません。この粉末は胃を膨らませる膨張剤か何かですよね。そしてその後に飲むドロッとした液体がバリウムでしょう。ドリフのコントでは牛乳でしたから飲みやすそうでしたけど、溶かした鉛を飲んでいるような重たい液体です。「これを全部飲んでください」と言われても、とても一気に飲めるわけはありません。ちょこっとずつ、休み休み飲んでいたら、「はい、コップはそちらに置いてください」と、まだ半分くらいしか飲み終わっていないのに打ち切られてしまいました。まあ、あんなものを全部飲まなくてよかったのはラッキーでしたが。そして、ここから先は医者の指示と、抵抗するあたしの勝負、闘いなのです。

でも、結局は最後に飲む下剤が一番恐怖です。

あたしは小さいころからあまり胃腸が丈夫ではないので、腹を下しやすく、下剤なんか使わなくてもすぐに腹を下せます。そんなあたしが敢えて下痢を誘発する下剤を飲むなんて! ですので、毎年この日は午後からの書店回りは遠慮しています。お腹の様子を気にしながら営業するなんて辛すぎます。今年の場合、ちょうど会社のパソコンのリースが切れ、新しいパソコンが既に届いているので、データの移し替えの作業に午後を当てることにしました。早めに終わったら、お腹の具合と相談しつつ、帰りがけに一軒か二軒営業回りをして直帰しようと考えていたのですが、データ移行に思いのほか時間をとられ、結局5時まで会社におりました。それでも移行は完全に終わったわけではなく、続きは週明けです。それまでにはバリウムはすべて出てしまっているでしょう!